内海さんは、この本のみならず、セミナーでもいつも、
「変わる力」=「かじ取る力」×「やり抜く力」
という関数のお話をされます。
「変わる力」とは、経営改革を推進する力のことです。
「かじ取る力」とは、組織が進むべき方向性のことで、つまり戦略のことですね。内海さんのメッセージからは、製品市場戦略と競争優位の戦略が背景にあることがわかります。
そして「やり抜く力」とは、現場の従業員が自ら決めたことを実行し、結果を出す力のことです。これを養うにはモチベーション高めること、特に内発的動機付けをすることが必要である、とおっしゃっています。
そして、やり抜く力を継続的に発揮していくことが組織の戦略を達成する原動力になるという考えは、TQMやISO9001のプロセスアプローチに通じるものがあります。
つまり、会社が変わるには、戦略を立て、それを実行するよう従業員を動機付けし続けることが必要である、ということですね。
この本には、内海さんのコンサルティング実績を通じて、その成功例、失敗例が生々しく書かれています。しかし、コンサルティングのキャリアが20年近いベテラン診断士も、コンサルティングのベースとなっているものは一次知識(というか、定番の理論)なんですね。
中小企業診断協会によれば、二次試験は「中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定する試験」と定義されています。
応用能力とは、まさに内海さんのこのようなコンサルティング姿勢のことを言っているのかもしれませんね。





